プーチンの心の奥底を考えてみる
2022年05月08日(日)21:41
今回のロシアの軍事行動には、納得できる説明は皆無です。
プーチンの決断は、愚かそのものです。
しかし、プーチンは、愚か者か?
違うでしょう?
ロシアのウクライナ軍事侵攻の解を考え続けてきました。
結果、今日仮眠して起きたら「解」を思いつきました。
☆ただし、以下は私の推測ないし妄想にすぎません。
そのことを、ご承知の上お読みください。
結論は、ロシア軍・経済・工業的生産力・技術などの抜根的な改革と能力の向上にあると思います。
それ以外に理由は、思いつきません。
なまっくらのロシア軍に軍事訓練を施し、古い旧ソ連時代の武器を全部使い切り、機能しない軍の指揮命令系統を改革し、ロシア軍を強い軍隊に変える。
古い兵器が全部消耗すれば、否応なく新しい兵器を製造しなければなりません。
西側諸国は、随分ロシアに工場を作ったり社会インフラを整備したりして技術の種を蒔いています。自国の技術者や労働者にそれを学ばせます。そして工業的生産力を自国内でロシア人の力で高めるように仕向けます。
時間をかければ、それは可能だと思います。かってはロシアには、アメリカに次ぐ工業生産力があった時代があります。
ロシアにとって幸いなことに、今のロシアの主力産業のエネルギー・資源・食料の輸出先は、あります。これで戦費と国家運営の費用を賄いながら、持久戦を戦いその間にロシア国内の生産力や技術力を高めていきます。
兵器に関しては、もう新型の兵器を製造する技術はあります。あとは、それの大量生産を確立するだけです。
持久戦は、ロシア経済を苦しめます。
しかし、西側とアメリカの経済も疲弊させます。
持久戦が長くなればなるほど、西側の結束には綻びがしょうずる可能性が出てきます。
そして西側の庶民の生活苦は右翼・極右の政治進出を後押しします。右翼・極右政権は、ロシアとの親和性があります。隠れロシアが増えることを意味します。ユーロ崩壊のリスクが高まります。
そして経済的利益を生まない兵器の大量生産と大量消耗はやがて、NATOやアメリカ経済を蝕むでしょう。
平和な時代にこそ継続できた、各国のバブル経済は崩壊します。
不況の時代になれば、中国はロシアに接近すると思います。中国は、毛沢東思想に回帰する政治グループが実権を握っています。経済よりパワーゲームを優先させるでしょう。
アメリカの目的は、ロシアを経済的に徹底的に破壊し二度と立ち上がれないようにすることです。
しかし、プーチンにも同じ目的があるとしたら?
西側諸国とアメリカ経済を徹底的に弱体化させ二度とロシアに手を出せないようにするのが目的であるとするなら?
世界が混乱すればするほど、プーチンの思う壺です。
それには、ウクライナの軍事紛争が長期化すればするほどロシアには、都合がいいことになります。
パワーゲームの二手先を読むと、このようなプーチンの思考が見えてきます。
ただし、プーチンが考えた通りに推移する保証は何もありません。逆にロシア経済とロシア軍が徹底的に弱体化するリスクと、コインの裏表です。
もう、平和な時代に戻ることはないように思います。
☆繰り返し言いますが、以上は私の個人的な推測または妄想にすぎません。プーチンの脳みそを解剖して調べることは不可能です。